【ビジネスですぐ使える!】身近な単語の意外な落とし穴 ——正しいのはどっち?《後編》

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3. 我々のターゲットはそれを買えるくらいの普通の人たちです。

A. Our target is normal people who can afford to buy it.
B. Our target is ordinary people who can afford to buy it.

「普通の人」と一言で言っても、Aの”normal people”とBの”ordinary people”とでは意味合いが全然違うので要注意!
“normal people”は「変人じゃない、普通の人」という意味で、”ordinary people”は「お金持ちでも有名人でもない、一般の人」というイメージです。

なので、Aの”normal people”だと「我々のターゲットは、それを買えるくらいの変人ではない普通の人です」と不自然なニュアンスになってしまうんですね。

Bであれば「それを買えるくらいの一般階級の人」といったニュアンスになります。

正解はB!

4. もうちょっと難しい目標を設定してみます。

A. I will set out more difficult objective.
B. I will set out more challenging objective.

「難しい」というと”difficult” がすぐに思い浮かびますが、”difficult” には「すごく難しくて実現が難しい」というニュアンスがあります。ですので、Aのように言ってしまうと「最初から実現できない目標を立てようとしているのか?」と思われてしまうかもしれません。

一方で、Bの”challenging”も同じように「すごく難しくて実現が難しい」という意味の単語ですが、「実現は難しそうだけど、挑戦してみる価値がある」というポジティブなニュアンスがあるんですね。よって、ビジネスシーンで「難しい」というときは”challenging”を使うのがスマートです。

正解はB!

5. 電話をかけ間違えてしまってお恥ずかしい限りです。

A. I feel embarrassed that I dialed the wrong number.
B. I feel ashamed that I dialed the wrong number.

「恥ずかしい」を辞書で調べるとまず出てくるのが “ashamed”ですが、実はこれ「道徳的、倫理的なものに反してしまった自分の過ちに恥じ入る」といった、ちょっと堅くて重いニュアンスをもつ単語です。なので、例文のように「お恥ずかしい……」程度のときに”ashamed”を使ってしまうと、「電話をかけ間違えるという自身の過ちに深く恥じ入ります」という不自然なニュアンスに聞こえてしまいます。「お恥ずかしい……」と言いたいときは、Aの”embarrassed”を使いましょう。

正解はA!
いかがでしたか?
身近な単語と侮るなかれ!今回の内容も一つずつ覚えて、ニュアンス上手なビジネスマンを目指しましょう。

(ライター:保呂田友里

 

 

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