2)「厚かましくない」相手の誘い方の"こなれニュアンス"!
誰かを誘うとき、”Let’s go out to dinner to discuss that.” (ディナーしながら、例の件について話しましょう)と、つい”Let’s”を使ってしまいませんか?
実はこの “Let’s”、場合によってはちょっと「厚かましい人」になってしまうかもしれません。“Let’s” は「相手がその誘いにOKしてくれる自信や確信がある」というニュアンスをもっています。
- ビジネスで「厚かましくなく」相手を誘うときの”こなれニュアンス”はコレ!
- ・Why don’t we go out to dinner to discuss that?
・Would you like to go out to dinner to discuss that?
(よろしければディナーしながら、例の件についてお話ししませんか?)
気の知れた仲間やよっぽど自信があるとき以外は、“Why don’t we 〜?” や “Would you like to 〜?”で誘うのがこなれてます。
(3)「お待ちしておりました」「お待ちください」の"こなれニュアンス"!
「待つ」というと、とにかく”wait for” だと思っていませんか?ビジネスシーンで「お待ちしておりました」や「少々お待ちください」というとき、”wait for”は必ずしも正しくありません!
《ケース1:お待ちしておりました》
お客様や目上の人に対して「お待ちしておりました」というとき、”I have been waiting for you.”と言ってしまうと、「(約束の時間に遅刻されましたね)ずっとお待ちしていたのですよ」と、ちょっと皮肉っているように聞こえてしまいます。
- 「お待ちしておりました。お越しいただきありがとうございます」の”こなれニュアンス”はこれ!
- ・I have been expecting you.
(お待ちしておりました。)
《ケース2:少々お待ちください》
「担当者がまもなく参りますので少々お待ちください」というときも、”Please wait for her in just a few minutes.”よりこなれた言い方があります。
- 「少々お待ちください」の”こなれニュアンス”はこれ!
- ・She’ll be with you shortly.
(まもなく参りますので少々お待ちください)
(4)「申し上げにくいのですが...」の"こなれニュアンス"!
ビジネスシーンで必ずあるのが、言いにくいことを言わなければならない場面。相手の提案や打診をお断りする場面などがそうですね。
日本語でいう「申し上げにくいのですが……」というニュアンスを英語で表したいとき、多くの日本人が間違いがちなのが、”It’s hard to say that we must decline your proposal.”という表現。これでは、「ご提案をお断りせねばならないと言うことが難しいです」というチンプンカンな意味になってしまいます。
「申し上げにくいのですが…」の”こなれニュアンス”はこれ!- ・I’m afraid to tell you that we must decline your proposal.
(申し上げにくいのですが、ご提案をお断りせねばならないかと思っております)
“I’m afraid” は、ビジネスシーンで便利な表現で、“I’m afraid so.”(残念ながらそうです)や、“I’m afraid not.”( 残念ながらそうではないです)なども、覚えてドンドン使いましょう!
いかがでしたか?
同じ努力でも、楽しんでやるのと苦しんでやるのとでは大違い。「英語で仕事をバリバリこなす自分」を想像して、ワクワクやっていきましょう!
(ライター:保呂田友里)