<<Abitus x O.N.E コラボ企画>>
〜2012年のトップ3はまさかのランク外に…2016年最新トップ3はどこ?!日本は?!
「TOEIC(R)テストは英語力の指標になるのか?」はよく争点になるところですね。皆さんはどっち派ですか?
私が英語を始めたきっかけはTOEIC(R)テストでした。まずはゲーム感覚でスコアを伸ばすことに注力し、3回で850点を突破、5回で900点を突破とわりと短期間で900点の壁を超えることができたので、その経験をシェアすることによって皆さんにも”効率的に短期間で”ハイスコアを達成してもらいたいと、『 TOEIC(R)テストスコアを短期間でアップする方法』系のコラムをいろんな媒体で書かせていただいたり、某おとうさん通信会社などで講演会をさせていただきました。
自慢のように聞こえてしまったらごめんなさい。
でも!・・・全然自慢話ではありません、私が苦労したのはここからです。
結局苦労したのは・・・そう『英会話』です。
もう、自分の非力さに何度投げ出したくなったことか・・・
なので、
「TOEIC(R)テストは英語力の指標になるのか?」ーーーこの答えについては、実践的な『英会話力』を考えたときは、完全にNOです。現実、900点突破したって英語は話せませんでしたから。
でも、「じゃあTOEIC(R)テスト受けなくてよかったか?」と言われると、これも完全にNOです。
矛盾するようですが、TOEIC(R)テストである程度ちゃんと勉強していたから、結果的に『英会話力習得』スピードを早められたことは間違いないからです。
つまり、
- TOEIC(R)テストスコアが高い人が英語がペラペラの人ではない
- でも、TOEIC(R)テストスコアが高い人の方が英語ペラペラになれるポテンシャルは高い場合が圧倒的に多い
ことは間違いないと思います。
ここで、お待ちかねのTOEIC(R)テスト世界ランキング(2016)を見てみましょう!
(もっと詳しく見たい方はコチラ)
2012年のバングラデシュ(1位)、スリランカ(2位)、ネパール(3位)はランク外に、その代わりにトップ3に君臨したのは、カナダ(1位)、ドイツ(2位)、スイス(3位)でしたね!
中国は2012年10位から一気に35位までダウン。韓国は25位から19位にアップです。
1位カナダって…(笑)とツッコミたい気持ちは置いておいて、また、1年間の受験者が500人以上の国が対象になっている時点で母数の圧倒的な違いが不公平すぎるとツッコミたい気持ちも置いておいて…
問題の日本を見てみましょう!49ヵ国中…41位!2012年に45ヵ国中39位だったことを考えると、ランクはほぼ一緒。スコアを見ても2012年平均512点、2016年516点と4点アップしただけです。
日本・・・伸びてないと言えると思います。
ここからは個人的見解ですが、TOEIC(R)テストを勉強する場合に心に留めておいていただきたいことをお話しておこうと思います。
まず日本の平均「500点台」というと『英語ペラペラになるポテンシャル』は極めて低い状態と言えると思います。もちろん、海外旅行に行ったときにお買い物ができる、とかホテルにチェックインできる、というレベルであれば英会話フレーズを覚えればなんとかこなせると思いますが、「自分の言いたいことを自由に表現できる」レベルには程遠いと言えると思います。
辛口で申し訳ないです。。
経験上、『英語ペラペラになるポテンシャル』が高いと言える最低ラインは “700点”あたりかなというのが実感ですが、850点くらいまではあくまでも「ブロークンだけどペラペラ話せる」レベルになってくるのかなと思います。実際、フィリピン人の平均は709点(受験者の多くはフィリピン人英語講師)で彼らはペラペラと話すのですが、文法ミスなどは散見されます。ミスを気にしないからペラペラ話せる、とも言えますね。
つまり、何が言いたいかというと・・・
英語を勉強する目的はやはり「英語を話せるようになること」と思うんです。その上で、英語を話せるようになりたい人がTOEIC(R)テストを利用して英語を学習することは大いに賛成で、実際有効だと思います。ただし、やるからには800点(できれば850点)以上を目指さないと、その後英会話習得プロセスにおいて非効率(中途半端、というかんじでしょうか)だ、ということ!
そして、TOEIC(R)テストでハイスコア(目安850点以上)をとったらゴールではなく、そこからまさにスタートです。ハイスコアは英語ペラペラの”ポテンシャル”でしかないですから。そこからTOEIC(R)テストの勉強はスッパリと止めて(止めなくてもいいですがそれより比重を置いて)英会話力を身につける勉強に切り替えられるかどうか?が「英語ペラペラになれる人となれない人」の運命の分かれ道です!
最後に・・・
ひとことで「英語ペラペラ」といっても、最終的には英話はコミュニケーションツールでしかありませんから、間違っていても言いたいことを難なく伝えられれば「ペラペラ」というのが私が行き着いた終着点でもあります。その上で、いかに正しい英語をかっこよく話したいか?はその人の価値観次第というのが結論かな、と思う今日この頃です。
(ライター:保呂田友里)