【ビジネスですぐ使える!】学校では教えてくれないけどネイティブが実際に使う表現5選——正しいのはどっち?《後編》

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3. 「まず最初は、市場分析から始める必要があります」

A. At first, I need to start a market analysis.
B. First, I need to start a market analysis.

“at first”も“first”も、「最初は(に)」と習ったと思いますが、表わす意味が違います。
Aの“at first”は、「最初は〜だったけど、今は〜だ」と前と今との変化を表わすときに使います。たとえば、”At first I liked my boss but now I don’t.”(最初は上司のことは好きだったが、今は好きじゃない)など。

一方、Bの”first”は、「一連の流れのまず最初に〜をする」という”順番”を示すときに使います。

よって、「まず最初に市場分析をする」は順番を示しているので、Bの”First”が正解です。

 

正解はB!

 

4. 「最近、教師から銀行員に仕事を変えました」

A. I recently switched careers from being a teacher to a bank teller.
B. I recently changed my job from being a teacher to a bank teller.

学校では「転職する」といえば、Bの”change my job”と習うことが多いですが、ネイティブは”job”に対して「職場での日々の仕事」というイメージをもっており、「職種はさほど変わらないけど、会社を変える(その結果日々の仕事が変わる)」というときに、Bの”change my job”を使います。

では、「教師から銀行員に転身する」という場合はどうでしょう?
”career”には、「これまで働いて歩んできた道」というニュアンスがあり、「教師から銀行員」のように、そもそもの仕事の質が違うものに仕事を変えるときは、Aの”switch careers”を使うのがネイティブの感覚です。

 

正解はA!

 

5. 「(相手が嫌がるとわかってはいるけど)お願いがあるのですが…」

A. Can you give me a hand?
B. Can you do me a favor?

相手が多少なりとも「めんどくさいな…」と思うことがわかっているような追加的な仕事をお願いしたいときって、ありますよね。そんなときは、Bの”Can you do me a favor?”をまず最初に言いましょう。「これだけ真摯にお願いされたら聞いてあげなきゃな」と相手に思わせることができるという、なんとも便利で丁寧なフレーズなんですね。

一方、Aの”Can you give me a hand?”は、緊急性もないちょっとしたことに対して「ちょっと手伝ってもらえる?」とライトにお願いするときの言い方です。

 

正解はB!

 

いかがでしたか?
学校で習った知識も決して無駄ではありません。そのせっかくの知識に、ネイティブのニュアンスをプラスしさえすれば、実は最強のEnglish speakerになれる、と私は思います。
ひとつひとつ、積み重ねていきましょう!

(ライター:保呂田友里

 

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